研修報告

先週は、オンラインでの研修がありました。

子どもの「人権」について あらためて考える
~みんなが安心できる保育を目指して~
流通経済大学社会学部 米原 立将 氏
 
職員から、次々と研修報告が提出されています。
「人権という難しいテーマでの講演会でしたが、保育の中での具体的な場面をおり交ぜ、分かりやすく説明をしていただけて、学びの多い時間となりました。保育者の思いが必ずしも子どもの望みや適切な保育とは限らないこと。私たちの”子どものために”良かれと思っていることは、本当に子どもたちが求めていることなのか・・・保育とは、安易なものではなくとても深く、保育者は考えて発言、行動しなければならないことを改めて感じました。子どもたちへ分かりやすく行動見本を示したり、言葉がけを行うためには、子ども一人一人を理解し、個々にあった対応を行わなくては意味がありません。その為に、日々の保育を振り返り、自分の行動を客観的に見つめ直すこと。反省から、よりよい保育へとステップアップできることをみんなが認識して実行できると園全体の保育の質の向上にもつながるのかと思いました。極論を言うと”自分がされて嫌なことは子どもにもしない”なのですが、対子どもとなると難しくなることも事実です。”子どもにとってこれがいい”という大人の独りよがりな考え方を捨て、”子どもの最善の利益”とは何かを今後もみんなで考えていける園でありたいと思います。」
「”子どもだから”、”大人だから”ということは決してなく、”自分がされたくないことは人にしない”ということを頭におき、日々の保育の中でも、子どもたちと自分を置き換えながら考え、子どもたちの思いを受け止めていくことが大事だと改めて感じました。自身の保育を周りの先生や保護者の方に聞かれたときに、どういった思いや意図があってそういったかかわり方をしたのか、きちんと説明が出来るような保育を行えるよう、日々、保育の振り返りと反省を行い、子どもたちにとって、よりよい保育ができるようにしていきたいと思います。」

「”子どものため”という自分の思いが強くなりすぎるのも良くないと感じ、保育、その子ども一人一人にかかわって頂ける人とコミュニケーションを大切にし、共通理解が高まるよう、今後の保育を大切にしていきたいと思う。」

「保育者の言葉や行動が都合のいい保育になってないか、子どもたちにとって安心して過ごせ、あたたかい保育になっているか保育者同士が意見を出し合い、情報共有もし、職員間も大切にしていきたいと思う。」

「園内での共通理解をし、適切な保育を担任同士で振り返ることの習慣をつくる」

「自分では、適切な保育と思っていても、人から見たら望ましくない保育と思うこともあるので、自分の思い込みの保育ではなく、園全体、保護者の方、地域のみなさんと共通理解しながら、正しい保育ができるようにしていきたいと思いました。」
米原先生の講演を聴き、職員一人一人が、「人権」というテーマを、いろんな角度から感じ取ってくれました。社会では「不適切な保育」が取り上げられていますが、稲保育園では、今回の研修報告のように「見える化」子どもたちにも、保護者のみなさんにも、地域のみなさんにも、誰に見られても、安心して預けられる保育園を目指しています。

追伸;職員の研修報告、すごくないですか?私が説明不足で下手な分(笑)すばらしい報告書を提出してくれるので、自慢の先生たちです。いつも助けられています。
そして、いつも保育者として、稲保育園(子どもたちのこと、保護者のみなさんのこと)を考えてくれています。
感謝、感謝です。
米原先生、職員間がっちりです。(笑)有意義なお時間をありがとうございました。